VW、2025年までに6.5兆円規模の電池調達 – 日本経済新聞

Home » 企業不祥事・事件 » フォルクスワーゲン排ガス不正 » VW、2025年までに6.5兆円規模の電池調達 – 日本経済新聞
フォルクスワーゲン排ガス不正 コメントはまだありません



日経テクノロジーオンライン

 ドイツVolkswagen(VW)は2017年9月11日(ドイツ時間)、2025年までに500億ユーロ(1ユーロ=130円換算で6兆5000億円)を超える電池を調達する計画を明らかにした。北米と中国、欧州で、長期的に契約できる電池メーカーの入札を始めた。「自動車産業の歴史の中で、最も巨額な調達の一つ」(VWグループChairman of the Board of ManagementのMatthias Muller氏)と語り、エンジン車から電気自動車(EV)へと大きく舵を切る。

画像の拡大

 「IAA2017(フランクフルトモーターショー2017)」の開催に先だって開いた会見で発表した。VWは、2025年に年間約300万台のEVを販売すると見込む。同年までに50車種以上のEVと、30車種以上のプラグインハイブリッド車(PHEV)を含む80車種以上の電動車両を発売する。2016年の計画では30車種以上のEVを発売するとしていたが、今回大きく上積みした。電動車両の開発に200億ユーロ(2兆6000億円)を投資する。電動車両の中核である電池は、2025年までに年間150GWh分を使う見込みだ。

 自動車メーカーが、部品を調達するときの予算をあらかじめ示すことは珍しい。部品メーカーとの価格交渉で不利になりかねないからだ。ただEVの価格や性能は、電池に大きく依存する。VWは電池メーカーに予算額を明かすことで、低価格で高性能な電池をVWグループに優先的に供給するように促す狙いがあるとみられる。「電池メーカーに“アメ”を見せて、叱咤激励する意思を込めた」(日系部品メーカーの技術者)との見方もある。

 EVに傾注する一方で、内燃機関への投資を続ける考えも示した。「当面は、伝統的な内燃機関から完全なEVまで幅広いパワートレーンを提供し、持続可能で手頃な価格で車両を買える自動車社会を実現する」(Muller氏)と語った。今後投入する新しいディーゼルエンジンには排ガス後処理装置として尿素SCR(選択接触還元)を、ガソリンエンジンには「ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)」を搭載する。内燃機関の「カーボンニュートラル」を目指すために、天然ガス(CNG)車の開発に力を注ぐ方針も示した。

(日経Automotive 清水直茂)

[日経テクノロジーオンライン 2017年9月14日掲載]





LEAVE A COMMENT