独フォルクスワーゲン幹部に有罪!自動車業界最大の排ガス不正問題めぐり – 財経新聞

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 8月4日、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)のコンプライアンス担当幹部であるオリバー・シュミット被告が有罪となった。自動車業界史上最大の不正ともいわれる排ガス不正問題を巡って起訴されていたが、米デトロイトの連邦地裁で共謀の罪および米大気汚染防止法で提出が義務付けられる書類で、虚偽の報告を行ったことによるものだ。

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■そもそもどんな不正だった?

 VWは、2015年9月、世界のディーゼル車約1100万台に排ガス試験の結果をごまかすために不正なソフトウエアを搭載したことを認めている。

 VWのディーゼル車に搭載した不正ソフトは、地球温暖化の影響もあって排ガス規制が一段と厳しくなる昨今、その規制を逃れるため作成したソフトである。大気を汚染する物質をどれくらい出したか調べる試験中は、排ガスを浄化する装置を動かして基準をクリアするようにしていた。しかし、普通に道路を走っている最中はその装置を止めて、大気を汚染する窒素酸化物(NOX)をアメリカの基準の10~40倍出していたというのだ。

 なぜ不正をしたのか?VW自体ははっきりとは説明してはいない。VW社長は「あくまでも技術面での過失である」と弁明はしたが、ソフトの動作の仕方を見てもそれはあり得ない。どう見ても、規制逃れであると言わざるを得ない。

■被告は禁固刑最大7年、量刑は12月6日に

 オリバー・シュミット被告は罪を認めており、最大7年の禁錮刑が下される可能性があって、量刑は12月6日に言い渡される予定。刑期を終えた後に国外追放されることにも同意しているそうだ。

 米当局はほかに、VWと傘下アウディの幹部ら8人にも刑事訴追を請求。ドイツ在勤の幹部5人も起訴され、アウディの元マネジャー1人も先月起訴されている。シュミット被告は、コンプライアンス担当幹部で法令順守を指導しなければならない立場であるにもかかわらず、それを遂行せずに米国当局や顧客を欺いたとして筆頭に裁かれたのであろうか。

 またVW自体は、米司法省が詐欺罪などで刑事訴追を検討していたが、3月にデトロイトの連邦裁判所で罪状認否に臨み、43億ドル(約4940億円)を支払い、刑事・民事の両面で決着することになっている。しかしまだ、米国とドイツの投資家、ドイツでは消費者からの訴訟があるほか、ドイツでは刑事捜査も進んでいる。

 VWは世界販売台数でトヨタを抜いてはいるが、背中にしょった荷物はとてつもなく大きいようだ。(kenzoogata)





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