山梨市長逮捕 職員採用試験で特定受験者の点数水増し – スポーツニッポン

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美濃加茂市長収賄事件 コメントはまだありません



山梨県山梨市の望月清賢市長
Photo By 共同

 山梨県山梨市の職員採用を巡り、試験結果を不正に改ざんしたとして警視庁捜査2課は7日、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で市長の望月清賢容疑者(70)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、昨年の市職員の採用試験で、特定の受験者を合格させるため、点数を水増しして虚偽の書類を作成するなどした疑い。

 捜査関係者によると、望月容疑者は、採用担当の職員に、特定の受験者の点数を水増しするよう指示。この受験者は合格ラインに達していなかったが、試験に合格したという。捜査2課はきょう8日にも山梨市役所などを家宅捜索し、押収した資料を分析して調べるほか、受験者との関係についても捜査を進める。

 山梨市によると、採用試験は1次が筆記で、問題作成や採点は外部の民間業者に委託。2次の面接と小論文は、1次通過者が対象で、1次の点数は考慮されない。2次試験に市長が面接官として立ち会うのは、前市長の在任中は取りやめていたが、望月容疑者が市長就任後に再開した。

 望月容疑者を巡っては、今年2月に離婚した元妻の石材会社社長治美被告(61)が、埼玉県の知人男性に架空の投資話を持ち掛け、約3億7000万円をだまし取ったとして、東京地検が7月に詐欺罪で起訴している。02年まで石材会社の社長を務めていた望月容疑者は詐欺事件への関与を否定していた。

 望月容疑者は市議を3期、山梨県議を4期務めた後、14年2月の市長選に自民党の推薦を受けて出馬し、初当選。地元出身で石材会社の経営などを通じて人脈を築いてきたが、関係者には市職員採用の不正について関与を疑う声があった。望月容疑者と長年の付き合いがある60代の男性も「市長が職員の採用で不正を行っているとの噂は、以前からあった」と証言していた。

 市によると、市長逮捕について市民から批判や説明を求める電話が殺到した。今後、市長の公務は副市長が代行するという。

 望月容疑者が辞職しない場合、解職(リコール)請求による住民投票で過半数が賛成したら失職となる。また、実刑が確定すれば失職するが、執行猶予付きなら失職せず職にとどまることができる。

 ≪14年美濃加茂市長、逮捕後も辞職せず≫現職の首長の逮捕では、14年6月に岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長が浄水設備の導入を巡り事前収賄容疑などで逮捕されている。同市によると、勾留されている間は副市長が職務代理者を務め、同8月の保釈後、藤井氏は職務に復帰したという。藤井氏は逮捕後も無罪を訴えて辞職せず、15年の名古屋地裁は無罪判決。だが、16年11月の名古屋高裁で逆転有罪判決を受けて辞職し、今年1月の出直し選で再選。同5月の市長選で3選を果たしている。ただ、在職中に最高裁で有罪が確定した場合は失職することになる。

 【自治体職員らの採用を巡る主な事件】(肩書は逮捕当時)

 ▼2001年9月 奈良県警が、職員として採用した見返りに約100万円を受け取った疑いで天理市長を逮捕

 ▼05年7月 山形県警が、職員採用に絡む受託収賄容疑で村山市長を逮捕

 ▼06年7月 福島県警が、職員に採用する見返りとして800万円を受け取った疑いで石川町長を逮捕

 ▼同8月 試験成績に基づかずに受験生2人を採用したとして、広島地検が地方公務員法違反容疑で呉市の前市長を逮捕

 ▼08年6月 大分県警が、教員採用試験に絡む収賄容疑で県教育委員会の参事を、贈賄容疑で小学校長ら3人を逮捕

 ▼13年8月 広島県警が、職員採用試験で口利きの依頼を受け、見返りに300万円を受け取ったとして、あっせん利得処罰法違反容疑で三原市の前市議会議長を逮捕





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