8月1日、ビットコインに何が起きる?分裂問題とは (前編) – 財経新聞

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 ビットコインの相場は各国の株式相場などを大きく超えるスピードで上昇してきた。ここまで金融市場全体のボラティリティ(資産価格の変動率)が低下する中で、ビットコインの急騰が進んできたことを考えると、先行きを楽観視して短期的な利益を狙う取引が増えていたと思われる。ただし、これは継続するような動きにはならない。

【後編は】8月1日、ビットコインに何が起きる?分裂問題とは (後編)

 現在明確な裏付けの乏しいビットコイン相場は、単に人々の気分に支えられて来たとも言える。米国株式市場のボラティリティの水準を示すVIX指数(恐怖指数)は、経済・金融市場の変調を示す指標して重視されてきた。その恐怖指数が、ここへ来て20年来の低水準になっていたが、金融市場全体を包む楽観主義に水を差す動きが出ると、どこかで過熱した相場が急落する可能性は元々高いと思われてきた。

 ところがここにきて、ビットコインの価格が軟調だ。ビットコインのドル建て相場は12日に一時2272.32ドルと、6月15日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。ビットコインの新たな枠組みに係る関係者の対立で、8月1日にビットコインが分裂するとの懸念が高まっていることを背景に売りが広がった。

 ビットコインはインターネットで結びついた複数のコンピューターが、取引を記録して共有するブロックチェーン(分散台帳)という仕組みで成り立っている。マイナー(採掘者)と呼ばれる民間の事業者が取引記録をとりまとめ、ブロックチェーンの利用者は手数料をマイナーに支払い取引を確定している。ところが最近のブームで取引量が急増したため、スケーラビリティ問題(※)が認識されるようになり、利用者を中心に記録の書き込み容量をアップすべきだとの意見が高まった。 

※スケーラビリティ問題=ビットコインの取引が増えることでブロックの処理が追い付かなくなること

 スケーラビリティ問題を解決するためには、『ブロックの容量をアップする』か、『取引のサイズを圧縮する』か、のどちらかで対応するしかないが、ブロックの容量をアップすると今までより容量の大きな端末が必要となり、容量が大きな端末を持った人でなければブロックチェーンが使えなくなってしまうことと、1MBのブロックに入っている取引記録と大きくなったブロックに入っている取引記録を結びつけられなくなること、つまり、二重の障害が考えられる。ビットコインの生命線であるブロックチェーンが成り立たなくなるのだ。(後編に続く)(矢牧滋夫)





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