森友学園問題が浮き彫りにした、ファーストレディの見えざる権力 – まぐまぐニュース!

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3月23日に行われた森友学園問題を巡る証人喚問で、籠池元理事長が明らかにした、「内閣総理大臣夫人付」という聞きなれない人物からのFAXの存在。籠池氏の数々の要望に対する返答として送られたこの文書について官邸サイドは「ゼロ回答だから問題はない」としていますが、メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者・新 恭さんは「昭恵夫人の秘書役からの問い合わせだからこそ官僚が動いた証拠」とし、「昭恵夫人は無自覚なうちに強大な権力の一部として動いてしまっていた」と結論づけています。

無自覚な権力者、総理夫人

戦前の道徳や皇国精神の復活を声高に唱え、やれ愛国だ、反日だと、人を色分けして同調者を集めることにより、なんらかの利益を得ようとする「保守ビジネス」がはびこりはじめたのはいつの頃からだろうか。

おそらくインターネットが普及し、ネトウヨなる排外的娯楽主義者が増殖していくにしたがい、保守マーケットが拡大していったのだろう。

森友学園が今のように極右的な教育方針に転向したのも1995年1月に先代の理事長、森友寛氏が亡くなって以降のことらしい。

現理事長、籠池泰典氏は総理大臣の夫人を愛国小学校開設の仲間とすることで、国のトップとの関係をとり結び、その名のもとに多額の寄付金を集めて学校を運営しようと画策した。そのかいあって一時は「神風」が吹いたものの、最後は自身が特攻隊のようになって砕け散った。

それゆえにこそ、あの証人喚問には、新事実への期待感があった。彼にはほとんど失うものがなくなったからだ。東京都の百条委員会の証人たちとは違う。

籠池氏の口から飛び出した最も印象的な証言は、「内閣総理大臣夫人付なる国家公務員が森友学園に送ったFAX文書の存在だった。「妻や私が関わっていたのなら総理大臣はもとより国会議員を辞めますよ」と見栄を切った安倍首相の足元を揺るがしかねない中身である。

「内閣総理大臣夫人付」。あまり首相官邸が知られたくない非公式なものだろうが、安倍首相の夫人、昭恵氏の秘書をつとめるお役人のことである。官邸内に立派な部屋があり、経済産業省から常勤2人、外務省から非常勤3人、計5人が派遣されている。

彼らが支える昭恵氏は、その行動こそ勝手気ままに見えるが、実は非常に生真面目であるらしく、安倍総理のいわば代役を忠実にこなしてきた。その一つが森友学園が運営する塚本幼稚園での講演だ。

初めて昭恵夫人が講演したのは2014年4月25日のことのようだが、実はそれ以前の2012年9月16日、安倍晋三氏本人に講演してもらうべく、森友学園は次のような案内文をホームページに掲載していたのである。

尖閣諸島・竹島・北方領土は日本固有の領土です。…しっかりとした歴史観・国家感を持ち、それに裏打ちされた方向性と実行力を持ったリーダーに委ねたい。その最も有力な人物こそ、第90代内閣総理大臣安倍晋三先生です。来る9月16日安倍晋三先生が塚本幼稚園に講演に来られます。

90代内閣総理大臣とあるが、これは第一次政権のことで、当時は一議員に過ぎなかった。だが、前回号「証人喚問でも食い違う主張。森友学園「茶番劇」の発端は何なのか?」でもふれたように、2012年2月以来、大阪維新の橋下徹氏、松井一郎氏らと親交を深め、刺激を受けた安倍氏は持病が改善したこともあり、再び政治的な野望を燃やしはじめていた

ぶざまな辞め方をした元首相の再チャレンジは、所属派閥の重鎮、森喜朗氏の反対など党内に波紋を広げたが、安倍氏は同年9月14日告示の自民党総裁選に打って出る決意を固め、塚本幼稚園での講演をキャンセルしたのだ。



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