不倫、暴言…議員のけじめとは 衆院選直前、有権者の声 – 京都新聞

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不祥事議員のけじめとは
不祥事議員のけじめとは

 女性問題や秘書への暴言など国会議員のスキャンダルが相次ぐなか、政治家の「質」への関心が高まっている。昨年、女性問題で議員が辞職した衆院京都3区の有権者に聞いてみると、批判と擁護の声が分かれた。「辞職」「離党」「謝罪」…。公務とは直接関係のない不祥事に、議員はどう責任をとるべきなのか。

 「スキャンダルを起こした政治家は辞職して当然」。酒店経営京極健司さん(67)=京都市伏見区=は断言する。「政治は『何をするか』も大事だが、『どんな人がするのか』も重要。家庭を守れない人に国政は任せられない」。公務員山本博堂さん(60)=長岡京市=も「聖人君子を求めるわけではないが、自分を律せないようでは政治家の能力も疑問だ」と厳しい。

 政治家の女性スキャンダルに甘い時代があった。旧制同志社中中退で自民党結成の立役者、三木武吉元衆院議員は昭和20年代、「愛人が4人いる」と批判された際、「それは間違いだ。正しくは5人」と言い返し、聴衆の拍手が沸いたとの逸話も残る。

 現代の有権者にも同情の声はある。

 青果店員の大田真理子さん(58)=伏見区=は「政治家も人間。魔が差すこともある。組織に迷惑を掛けたので離党で十分」としつつ、「でもプライベートの悪行がばれるようでは、危機管理能力が問われる政治家として失格か」と皮肉も忘れなかった。

 一方、「辞職も離党も必要ない」と言うのは金物店経営和田登美子さん(64)=同区。「不倫は家庭、秘書への暴言は事務所の問題。高い報酬を受け取りながら何もしない議員の方が辞職に値する」とし、「暮らしを良くするために働いてくれる議員に投票したい。個人攻撃はもうこりごり」と、政策論争を望んだ。

 京都3区選出の衆院議員だった宮崎謙介氏の女性問題が報じられた昨年2月は、辞職を求める声が大半だった。その後、他の議員の不祥事が相次いで発覚し、離党を選ぶ議員が続出した。その中には今回の衆院選に立候補を予定する人もいる。

 「当時は腹も立ったが、今は辞職した宮崎氏が潔く見える」(伏見区、48歳女性店員)との声もあった。

 ■政治の実績評価を

 真山達志同志社大教授(政治学)の話 タレントと政治家との垣根が低くなり、ネットではマイナスの情報が急激に拡散するため、政治家のプライベートに有権者の関心が集まるようになった。汚職など政治犯罪は言語道断だが、私的な不祥事であれば候補者を選ぶ際の参考情報の一つであり、「全て」だとして判断すべきではない。政治の実績を評価しなければ、政治家のレベルダウンにつながる。

【 2017年10月09日 12時00分 】

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