国際政治学講義⑩:(3)世界破局のシナリオ ① – BLOGOS

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舛添要一前東京都知事政治資金問題 コメントはまだありません

 世界が平和と繁栄を享受するにはどうすればよいか。20世紀に、人類は二度にわたる世界大戦を経験した。第三次世界大戦は回避できるのか。また、貧富の格差が広がる今日、貧困から抜け出ることのできない国々がある。

 この問題を考えるとき、世界を破局に導くような要因を列挙することによって、対策を講じることができるであろう。分かりやすく言えば、落とし穴を探し出して、そこに落ちないように注意するのである。

 第一の要因は、核戦争である。現在、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮が核兵器を保有しているが、それらを合計すれは人類を絶滅させるだけの破壊力を持っている。

 核兵器の他にも、生物兵器、化学兵器などの大量殺戮兵器も人類の存続にとって大きな脅威である。北朝鮮の核開発が世界の不安定要因になっているのも、広島、長崎で実証されたように、核兵器の持つ破壊能力によるところが大きい。また、アサド政権によるシリアでの化学兵器の使用は、米英仏の軍事的報復を招いている。

 戦争、とりわけ核戦争を回避することは喫緊の課題であり、もしテロリストの手に核兵器が渡れば、甚大な被害を生むことを覚悟せねばならない。それだけに、国際社会はテロとの戦いに全力を挙げねばならないのである。

 核戦争は、核兵器による「恐怖の均衡」で回避されているという事実もまた認識すべきである。この点では、相互確証破壊Mutual Assured Destruction:MAD)という理論がある。

 これは、核兵器を保有する2国が対立して、一方が相手に対して核兵器を使用すれば、必ず相手が報復を行うということである。つまり、一方が核兵器を先制的に使えば、相手は反撃し、双方が核兵器により完全に破壊し合うことを互いに確証するという考え方で、MADと呼ばれる。

この理論からは、相互確証破壊が成立している2ヶ国、たとえば冷戦期のアメリカとソ連の間では、核戦争は起こらない。そして、実際に起こっていない。

 フランスのドゴールが核保有に固執したのは、「もしフランスがソ連に核攻撃されても、アメリカはモスクワを核兵器で反撃しないだろう。なぜなら、パリのために、ワシントンDCを犠牲にはしないからである」と考えたからである。

 北朝鮮がアメリカ本土に到達する核兵器の開発を行ったのは、それが最大の抑止力となると考えたからであり、実際に外交交渉のテーブルにアメリカをつかせることに成功している。

 核兵器の持つ抑止効果で戦争の危機が避けられているが、もし万が一核兵器が使用されれば、人類が絶滅することもありえるのである。

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