パワハラ認定、衝撃大きく=意見できなかった周囲-レスリング – 時事通信

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 第三者機関の調査で栄氏のパワハラ行為が明確に認定された。五輪4連覇達成で国民栄誉賞にも輝いた伊調選手に対しての、長期間にわたる嫌がらせ。レスリング界にとどまらず、スポーツ界に与えた衝撃は大きい。
 栄氏は強化本部長を辞し、代表強化の現場から身を引くことになった。長く女子の指導に情熱を注ぎ、日本に五輪金メダルを計11個もたらした名伯楽であることは間違いないが、選手への思い入れが強過ぎた。イメージダウンとともに協会にとっては大きな損失だが、福田会長は「本人が辞表を出していなければ、解任していたと思う」。スポーツ団体の不祥事に厳しい目が注がれる中、処分は避けられなかった。
 嫌がらせが始まったのは、2008年北京五輪後に伊調選手が東京に練習拠点を置き、愛知に拠点を置く栄氏の下を離れてから。関係者は「伊調に裏切られたと感じたようだ。離れると一気に冷たくなる人」と明かす。
 栄氏のパワハラ行為に感づいている関係者も多かったが、絶対的な実績を残している指導者に意見できる雰囲気ではなかった。「成果だけを見て、指導の中身については精査していなかった」。福田会長は管理が至らなかったことを認めた。
 今回の問題は、指導者の個人的資質だけに原因を求めてはならない。第三者機関の調査前、日本協会は「パワハラはなかった」とする見解を一度は文書で発表した。こうした不祥事への危機感が薄かったのは明らかだ。もはや暴力や権威で選手を縛ることは許されない。東京五輪まで2年。再発防止に取り組むとした協会と、レスリング界全体の姿勢が問われる。 (2018/04/06-23:09)


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