【ハザードマップ】ビバック/&・BLUE もろい財務基盤で特定企業に傾注 – SankeiBiz

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 ▼ビバック ビバックは5月7日、東京地裁から破産開始決定を受けた。

 同社は建設機械の販売を中心にレンタルも手掛けていた。新興企業だが、東日本大震災の復興による建設機械の需要増を追い風に事業を急拡大させ、設立後10期目となる2014年3月期には売上高129億4269万円を上げた。その後も東京五輪に向けた首都圏の建設需要の高まりや輸出事業の強化で業績を伸ばし、17年3月期は過去最高となる売上高192億3982万円を計上した。

 しかし、建設機械への投資負担が重く、借入金に依存した資金繰りが続いたほか、同業との価格競争もあり、低い利益率にとどまっていた。多忙な資金繰りが続く中、親密な関係にあったPROEARTH(神奈川県厚木市)が17年12月に民事再生法の適用を申請。また、今年1月にも主要取引先の大曲建機(秋田県大仙市)が経営破綻し、相次ぎ大口の不良債権が発生した。このため信用力が大きく低下、資金調達が困難となり取引先への未払いも発生。今回の措置となった。

 ▼&・BLUE &・BLUEは4月17日、大阪地裁から破産開始決定を受けた。同社はネクタイ・かばんなどの企画販売を主体に展開。大手紳士服メーカーや量販店などに営業基盤を構築し、2007年3月期には売上高約3億500万円を上げた。

 しかし、夏場の軽装を推進する「クールビズ」が浸透し、ネクタイ需要が低迷。その後、東日本大震災と原発事故による電力不足を背景に、さらなる省エネを志向した「スーパークールビズ」が登場し、ノーネクタイが一般化したことでネクタイ需要の減少に拍車がかかった。

 13年には自社ビルを購入したものの、借入金が大幅に増加し資金繰りは多忙化。14年には売却して債務圧縮に努めたが、業績悪化もあり抜本的な資金繰り改善には至らなかった。そうした中で、再度の資金ショートを起こし17年7月、行き詰まりが表面化していた。

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【会社概要】ビバック

 ▽本社=東京都品川区

 ▽設立=2004年5月

 ▽資本金=1000万円

 ▽負債額=185億9086万円

                   ◇

【会社概要】&・BLUE

 ▽本社=大阪市中央区

 ▽設立=1990年4月

 ▽資本金=1300万円

 ▽負債額=約1億2000万円

                   ◇

 〈チェックポイント〉

 ビバックは親密先の倒産で不良債権が発生、資金繰りが逼迫(ひっぱく)した。ここ数カ月は取引先や金融機関に返済が滞り、業界内で注目を集めていた。海外にも事業展開し急成長の新興企業だったが、拡大する運転資金の一方で財務基盤はもろく、特定企業への傾注が自らの破綻を招く結果となった。

 &・BLUEはクールビズの浸透で市場縮小が続く厳しい環境だった。不動産を購入したのも、負のスパイラルから脱却し、テナント収入を目指したと考えられるが、打開には至らなかった。ネクタイ関連業者の倒産や廃業が相次ぐ。時代の趨勢(すうせい)とはいえ、ネクタイ専業での経営は極めて難しい状況が続いている。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)

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