「別府のシンボル育てる」 西石油経営へ 熊本地震がきっかけ /大分 – 毎日新聞

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 「ラクテンチは、僕らが子供時代から親しんだ別府のシンボル。世界にオンリーワンの遊園地に育てたい」。別府ラクテンチの経営権を取得し、6月をめどに経営に乗り出す西石油の西貴之・副社長(37)と、西寛之・専務(35)の兄弟は16日、別府市内の本社で、そう夢を語った。

 2人は、別府商工会議所会頭で、西石油グループの西謙二代表の長男と次男。兄弟によると、2年前の熊本地震で別府観光の客足が一時激減。「西石油経営のガソリンスタンドを含め、別府のほとんどの産業は『観光あってこそ』と痛感した」のがラクテンチ買収構想のきっかけという。

 「地元を大事にせんじ、どげえすんの」をキャッチフレーズにする同社として観光業へも乗り出そうと、その年の夏、同施設を経営する大阪市の遊戯機器メーカー、岡本製作所へ取引銀行を通じて買収話を持ちかけた。

 ただ、極秘で交渉が進む中、思わぬハプニングが。同施設で撮影された別府市の動画「湯~園地(ゆうえんち)計画」が話題になり、昨夏に動画の一部を実現する3日間のイベントも開催、大人気となった。この間、交渉は中断され、一時は決裂も覚悟したという。しかし、今年1月、岡本製作所社長から「ラクテンチを別府の皆さんへお返しします」という言葉があり、交渉が再開した。

 兄弟は西石油グループ内に新会社を設立し、2人がラクテンチの経営者になる。別府ラクテンチの名称は変えない。「遊園地経営は未経験で、具体的な計画はまだだが、8本の源泉を生かした別府ならではの施設へと、徐々に機能を広げたい」と語った。

 1929年に開業した同施設の経営者は何度か変わり、2003年からは岡本製作所が経営。同社も業績不振を理由に08年に経営撤退をいったん表明したが、存続を求める市民の声などを受けて経営を続けてきた。【大島透】


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