「婿養子経営がスゴい!」日本企業40年分のデータ分析でわかった – 現代ビジネス

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平均的にみると家族企業の業績は悪くない

マスメディアで取り上げられる家族企業の話は、不祥事やスキャンダルに絡むものが多い。そのため、どうしても悪いイメージが付きまといやすい。

また、良い業績を出している家族企業に対してそれを家族企業の観点から論じられるケースも少なく、悪い業績を出している企業に対してそれを非家族企業の観点から論じられるケースも少ないので、このようなイメージはいささか偏っていると言わざるを得ない。

たとえば、最近のシャープや東芝のケースを家族企業と非家族企業の枠組みで論じるとどのようなストーリーがみえてくるのかを考察してみると、既存の話とはまた違う視点から捉えることができるであろう。

それでは果たして、家族企業は本当に一般のイメージと同じくあまり良い企業形態ではないのであろうか?

〔PHOTO〕gettyimages

2000年以後、学術の世界では家族企業が注目をされはじめ、世界の多くの国のデータを用いた分析がなされてきた(参照「世界有数のビジネススクールが家族企業研究に注力するワケ」)。

完全に一致しているとは言えないが、それでも平均的にみると家族企業の業績は概ね非家族企業のそれよりも優れているというのが得られた結果であり、一般のイメージとは異なるのである。

もちろんこれは平均の話であるので、家族企業は全てが優れていると言っているのではない。平均的に比べると相対的に家族企業は非家族企業よりは優れているということである。

家族企業の強み

平均的に家族企業の業績が非家族企業のそれよりも高いというのは、家族企業は非家族企業よりも何か優れている点、言い換えると何らかの強みを持っていることを意味する。

多くの強みの中でよく話されるポイントは意思決定の速さや責任所在の明確さ、長期的なビジョンなどである。特に事業環境の変化がますます速くなっている今の時代にはこれらの強みは今後その重要性を増すと予想される。

今回は、あまり語られることのない家族企業の弱みに焦点を当ててみたい。

家族企業の弱み

家族企業が持っている弱みも色々なものがあるが、やはり際立っているのは血縁主義であろう。もっと平たく言えば「バカ息子問題」である。

世界的にもこの問題に警鐘を鳴らすことわざはたくさん存在する。日本には、「売り家と唐様で書く三代目」という諺があり、中国にも「富不辻三代」という格言があり、アメリカにも「Shirtsleeves to shirtsleeves in three generations」とう表現がある。

いずれも血縁にこだわって後継者を選ぶといずれは衰退の道を歩むことになることを示唆するものである。

この意味でお隣の韓国の多くの財閥企業は経営権が3代目に入っており、この格言の有効性をみるには良い事例になると思う。また北朝鮮の指導者も3代目であり、この諺が機能するのであれば3代に渡る金政権も終止符が打たれると予想される。

それではこのように世界的に認識されている「三代目の呪縛(The curse of three generation)」を克服する手段はないのであろうか?

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