神戸製鋼、信用低下は必至 顧客企業への配慮が優先、消費者置き去り – SankeiBiz

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 企業による不祥事が相次いでいる。新車の無資格検査問題が発覚した日産自動車に続き、神戸製鋼所は8日、アルミ・銅事業で品質データを改竄(かいざん)していたと発表した。両社の不正行為は、品質に対する意識の低下と、企業統治が有効に機能していない点で共通している。

 「状況からみて、組織的関与があったと認めざるを得ない」

 8日に都内で記者会見した神戸製鋼の梅原尚人副社長はうなだれた。不正は4事業所で行われ、その事実を知っていたのは管理職を含め数十人にのぼるという。

 また会見では、今年8月末にアルミ製品のデータ改竄を把握したにもかかわらず、公表せず、経済産業省から会見を開くよう指示されたと説明した。

 同社は、2009年に犬伏泰夫社長(当時)が政治資金規正法違反の責任をとって辞任。昨年は、グループ会社がばねに使う鋼線の高度試験の値を改竄する不祥事を起こしたばかりだ。再発防止を徹底していた矢先だけに、一層の信用低下は避けられない。

 神戸製鋼の製品は自動車メーカーなど運輸関連を中心に提供されており、トヨタ自動車は一部車種のボンネットなどに使っていたと明らかにした。品質基準を満たさない部材が航空機や自動車に使われれば、消費者が危険にさらされることは容易に想像できる。

 だが、梅原副社長が「納期が遅れ、顧客の生産ラインが止まるのを気にした」と述べたように、品質より顧客企業への配慮が優先し、消費者の存在は置き捨てられていた。

 会見では、東芝経営陣が「チャレンジ」と称して過度な利益追求を行ったことを例に挙げ、現場に対する無理な要求の存在を問う声も出た。梅原副社長は「目標を達成できない場合の懲罰はなかった」と否定したが、不正を把握できず、利益や効率性に対する現場の焦りを放置した経営陣の責任は重い。(井田通人)

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