週間ランキング、1位はDeNAトラベル買収、JAL新LCCやKNT-CT中計も – トラベルビジョン

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[総評] 今週は大きな話題が目白押しの1週間となりました。1位に入ったのはエボラブルアジアによるDeNAトラベルの買収で、「業界第2位の総合OTA」誕生の唐突な知らせに皆様も驚かれたのではないでしょうか。

 実はしばらく前から売却の噂は聞こえていたのですが、エボラブルアジアの名前は一切出ておらず個人的にも大変びっくりしました。また、売却額が12億円というのも非常に安い印象で、もっと高値で買おうという会社もあったのではないかと思ってしまいますが、これくらいが妥当なのでしょうか。

 DeNAトラベルの成り立ちを振り返ると、1999年創業のDeNAが2006年にエアーリンクを買収(リンク)、07年にはスカイゲートの全株式も取得(リンク)して翌年にエアーリンクへ吸収合併したもので、スカイゲートの社名は15年6月まで残っていました。当時から働いておられる方々からすれば、またかというお気持ちが強いかもしれません。

 ちなみに、先ほどリンクを掲載した06年の記事を読んでみるとDeNAについて「ビッダーズなどを運営する」という説明をしており、そういえばそんなブランドがあったな、と懐かしく思います。

 考えてみると、会社の説明として真っ先に使われるサービスないしブランドであるということは、例えばJTBにとってのルックJTBやるるぶであるといえます。それを廃止するという決断は、IT業界がいかに生き馬の目を抜く世界であるかを感じさせるとともに、DeNAトラベルを手放した今回の判断にも通じるものがあると感じられます。

 奇しくも第2位の記事でKNT-CTホールディングスが中期経営計画において「Webファースト」を掲げていますが、その「Web」の世界ではDeNAのようなスピード感が必須であり、あるいはWelqに端を発したまとめサイト事業がそうであったかは別にしても、問題になったら謝ればいいからまずはやってしまえ、とでもいうような厚顔さを持つ企業が跋扈する環境であるわけで、伝統的なリアル旅行会社がそこに活路を求めても、生半可な気持ちでは到底成功しないように思えます。

 もちろんKNT-CTホールディングスには「野武士」の遺伝子が継承されているはずですし、不可能であるとはまったく思いません。とはいえ、野武士たちがWebファーストの軍略を信じられることが最低条件でしょうし、場合によっては文明開化のように髷を落として刀を置かなければならない場面もあるのではないでしょうか。

 第3位の日本航空(JL)による新LCC設立も同様で、見方によっては自分たちがこれまで積み重ねてきたことの否定に価値を見出すような作業となるはずです。その意味では、記事中でJL社長執行役員の赤坂祐二氏も指摘されている通り、やはり社内の既存リソースを前提に計画を組み立てるのではなく、はじめから「餅は餅屋」で発想の異なる人材を登用することが重要な一手となるように思います。(松本)

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